腕木通信機ってかっこいい

フランス革命のころに流行った有視界通信機器、腕木通信機。見た目は、塔の上の巨大な天秤ばかりで、ものを載せる皿の変わりに左右一本ずつ腕木がついている。つまり、塔の上方を横に貫く一本の腕と、その腕の左右に一本ずつ二本、計三本の腕木で、さまざまな形を作り、意味を成す。手旗信号の機械版、巨大化版というほうが正しいのかもしれない。(もちろん通信プロトコルは違うけど)
面白いのは、こいつの操作方法がマスタースレイブ方式だということ。腕木通信機の基部にはもちろん捜査員がいて、小さな腕木の形を変えると、それにあわせて塔の上の腕木も同じ形になるということ。すげぇ。クリミア戦争のころにはすでに姿を消したそうですけど、こいつが消えずに残った歴史というのがあったら、面白いかの知れませんね。(パヴァーヌとか、皇国の守護者とか)