なぁゲームをしようじゃないか

「モノトリーやろうぜー」
「いいよー」
　知人のボンクラＡの呼びかけに答えたオデを含めたボンクラーズ。
　プレイ場所は深夜のファミレス。プレイゲームは知る人ぞ知る傑作テーブルゲーム『モノトリー』。

• モノトリー

マップシート、カード、サイコロを駆使して遊ぶシティアドベンチャーゲーム。
TRPGの影響を受け、プレイヤーキャラクターの作成とパラメータの割り振りがある辺りそちら方面のファンの人気もあった。

「ターゲットカード。独身者用集合住宅。セキュリティレベル３」
「妨害宣言。セキュリティカード使用、パスワード認証」
「ＯＫ、ターゲットは独身者用集合住宅、中央玄関はパスワード認証の自動ドアで通常通過不可能」
「（マップシートをにらみつつ）隣家からの侵入は？」
「可能だけど、隣家の方がセキュリティレベル高いよ」
「……くそ。ピッキング技能持ってるから正面から行く。事前調査宣言」
「サイコロ振って。……ＯＫ、ベランダを確認、日が落ちても洗濯物を取り込んでいない部屋がある」
「そこを狙う。ポストチェック（サイコロ振る）」
「はいだめー、郵便物なし、追加情報もなしね」
「しかたない、ぶっつけでいく。裏技カード使用、中央玄関突破」
「ドアの下の隙間から棒を入れて集合住宅内センサを反応させた。突破成功」
「よーし」

　傑作空き巣ゲームモノトリー（１９８７）は、裏技カードとして窓の焼き割り方法（ガムテ張って火をつける）やターゲット判定の心得が詳しく載っていたため、自主回収された。現在は入手困難である

　ちなみにゲームはオデが勝った。こっちの才能があるのかもしれない（ゲーム脳）。