魔術と錬金術、キリスト教及びその他の宗教

 ライトノベル系のアマチュア小説書きのサイト等に入り浸っていると、よく出て来る話題として魔法がどうのこうのというのがある。
 ライトノベルのジャンルとして、特殊能力を持った少年少女が様々な理由で殺し合いをするというのがあるのだが、その特殊能力にそれなりの背景を与える手段として魔法という言葉を使っているらしい。
 だが、どうにも話題の転がり方が面白くない。何故だろうと思い連休中に掲示板のログを読み込んでいたのだが、今日になってやっと答らしきものが出たので書きなぐる。


 あ、こいつら魔法って最近のフィクションでしか知らねぇ。


 ああこれか、と思った。欧米ハイファンタジーを知らず、エピックファンタジーを知らず、歴史的事実に基づく魔術思想を知らず、現代魔術史を知らない世代が、それを知ろうとも思わず、興味もなく、美味しいところだけを啄ばんでニヤニヤ大仰に語っているのだ。こりゃ駄目だ。
 オデもそんなに調べ込んでいるほうではないが、アマチュアなりに小説内に魔法的要素を出すのならばルネッサンス周辺の文化とキリスト教史ぐらいは調べないとまずいとは思う。ネオ・プラトニズムとか調べてると文化ってのは誤読と誤解と間に合わせが産むんだなぁとか思えますが。


 というか戦後日本のオカルト的要素を持ったフィクションの全ては水木しげる大先生の影響下にあるので、そのあたりを把握するところからやっていただきたい。
 タイムマシンで過去に戻って手塚治虫を暗殺したらやばいと思いますが、ある意味手塚先生より水木先生の方が影響でけぇんじゃねぇかな、と思うぜウヴォアー


 ってやっべ記事タイトル関係の話題なんもふってない!
 とりあえずルネッサンスの魔術思想調べないでキリスト教系オカルト書く奴は地獄に落ちればいいと思うよ! 父と子と聖霊、水銀と硫黄と塩、アニマとコルプスとスピリトゥス、部屋とワイシャツと私!
 わかるか!? わかってよ!